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可愛いヒモ~番外編
第2章 採用
一人でぶつぶつ言ってて、端から見てるとちょっと怖かった。まったくこの人は、口に出さないと在庫チェックもできないの?
呆れつつ、笑みが浮かぶ。在庫チェックに必死らしく、背後に立つ俺には気付いてなかった。
俺はあるイタズラを思いついて、そっと倉庫から離れた。さっき冷凍庫からだしてきた食材のもとへ。それについていた小さな氷を手に取って、再び忍び足で倉庫へと向かう。
俺は親指の爪の半分ほどしかないその氷の欠片を、そっと友梨香さんの服の中に入れた。襟の隙間から。
もちろん変な下心とかは一つもなくて、ちょっとした出来心のつもりだった。友梨香さんもたまに、後ろから「わあっ!」とか言って驚かしてきたりするし。
それの仕返し的なつもりだったんだけどーー。
「ああん……っ」
友梨香さんの口から洩れた甘ったるい悲鳴に、びくりとした。まさに下半身を直撃するような声で。
「や、あ、何っ、冷た……っ」
友梨香さんは何が起きたかまったくわからなかったようで、全身をくねらせ体中をまさぐった。俺の姿を見つけると、しゃがんだ体勢のまま助けを求めるように見上げてくる。