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可愛いヒモ~番外編
第2章 採用
「そういえば、一個だけ、ずっと気になってたことがあるんだけど、聞いていい?」
「どーぞ。答えるか答えないかは気分次第だけど」
「そこは答えろよ!」
「じゃあ千円で」
「高い!」
安ければいいの? って感じだけど。
「麻人はいつから私の体に興味持ったの?」
「……はあ? いつからって?」
「三日間だけ家に呼んだ時言ってたでしょ? 俺も友梨香さんと一緒だって。私の体に興味を持ったから、私がいろいろしようとしたこと責めなかったって。ってことは、麻人も私に性的な興味を持ってたってことじゃん? いつからなのかなって? いつも言ってんじゃん! 色気ないって」
「ないじゃん普段。あると思ってんの?」
「あるわ! 色気の塊だわ!」
「それはそれで気持ちわるいし、鬱陶しいから」
おっと。いけないいけない。敬語を外してから、つい言いすぎちゃう。言葉がきつくなっちゃうみたいで。
「じゃあヒント」
ゆーりの機嫌が悪くなる前に。
俺は麦茶の入っていたコップを手に取った。麦茶はもう飲み干していたのど、残っていたのは氷だけ。