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可愛いヒモ~番外編
第1章 面接
身長も低いし顔も幼いらしい俺の外見は、実年齢よりだいぶ下に見られることがよくある。
「コンビニでお酒とか買う時、年齢確認とかされるんじゃないの?」
「うーん、あんまりお酒買わないんで」
ふいに面接とは関係ないことをふられ、曖昧に笑って答える。
店長も、声をあげて笑った。
ちょっと怖そうな人かと思ったけれど、意外とそうでもなさそうだ。わりとフレンドリーな店長に、少しだけど緊張が溶けた。
「男の子はキッチンで雇うことが多いんだけど、包丁は使える? 料理はするかい?」
「そんなにしないですけど、人並み程度にはできると思います」
「まあ、君ならホールでも平気かな」
そのあとも、履歴書を見ながらの軽い質疑応答は続いた。
長期で働く気はあるかとか、休日は出られるかとか、いろいろ。
十五分くらいで面接は終わった。
「じゃあ、お疲れ様でした。結果は採用の時のみ、携帯に連絡を入れるから。そうだね、一週間以内には連絡するよ」
「はい、ありがとうござ……」
俺も頭を下げ、礼を言おうとした時だった。
「店長ー! 店長います!? 店長!」