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可愛いヒモ~番外編
第3章 友梨香の発熱騒動
かがんで避けようとしたら、よろけてその場に座り込んでしまった。すかさず俺の足を跨いでゆーりも乗っかってくる。
「ちょっと、いい加減にどいて、ゆーりっ。怒るよ?」
「…………やだ」
しゅんとして、一言。でも俺の上からどいてはくれず、赤い顔で見つめてくる。
「昨日もしたじゃん。なんでそんな、年がら年中発情してんの」
付き合いだしてからは昔より頻繁にゆーりの家に来ているし、ほぼ毎回してるし、それなりに満足はさせられてるはず。なのに、キッチンまで追いかけてきて襲われてる今の状況はなんなのかと。
体調が悪い時くらい、おとなしくしてればいいのに。
ゆーりはぶすっと唇を尖らせた。
「……だって最近、全然上やらせてくれないんだもん」
「上?」
「私に責めさせてくれないじゃんっ。そのせいで、体は満足できても心の欲求は晴れないんだよー。あーあ、性の不一致だわーっ」
「……性の不一致って」
ゆーりがまた、少しむせる。