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可愛いヒモ~番外編
第3章 友梨香の発熱騒動

 大きな声出すから。背中をさすってあげようにも、両手は洗い物の最中だったせいで使えない。
 俺の足の上にあるゆーりの体はやっぱり少し熱かった。

「熱下がったら、今度は上やらせてあげるから。今日はダメ、ちゃんと寝てなって。もうすぐミルク粥もできるから」

 宥めるようになるべく優しく。それでもゆーりは引き下がる。

「麻人だって、前に高熱出した時、無理やり襲ってきたことあったでしょ?」
「あー……、あったね一回」
「なのに私には、熱が引くまでやるなって言うのー? それおかしくない?」
「……しょーがないじゃん。熱出るとムラムラして我慢できなくなっちゃうんだもん」

 これは小さい頃からの俺の体質で、自分でもどうしようもなかった。多分普段は、それほど性欲が強いほうじゃないと思うけど。
 なぜだか熱の時だけは、抜きたくて抜きたくてどうしようもなくなる。
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