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可愛いヒモ~番外編
第3章 友梨香の発熱騒動
「うわぁ、何この優しい味っ。美味しいっ。てか麻人の料理にハズレってないよねー」
「それは良かった。失敗するような凝った料理作んないもん。」
おとなしくベッドに寝ていたゆーりに熱々のミルク粥を持ってくと、はふはふしながら夢中で食べていた。
食欲はあるようで、ほっとする。これなら治りも早そうだ。
一生懸命ふうふうしながらがっついて口に入れるゆーり。
「……そんなにお腹空いてた? あんまりがっつくと火傷するよ?」
「だって、食べ終わったらエッチできる!」
「そっちかよ」
呆れてついため息が洩れる。
「麻人の気が変わらないうちにっ」
「はいはい。もうなんだっていいけどさ」
とりあえず、ちゃんと食べてくれるなら安心だけども。
ゆーりの器(うつわ)はみるみるうちに減っていき、五分足らずで完食した。
「美味しかったぁ。ご馳走様でした」
「お粗末様でした」
ベッドに座るゆーりから器を受け取りテーブルに置く。
ゆーりのそばに戻ると、ゆーりにじーっと見つめられた。
「……襲っていい?」