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可愛いヒモ~番外編
第4章 女子力アップ大作戦
内心がっかりしている俺をよそに、ゆーりは首を振る。
「違うって! そうじゃないけど、えっと片付けてるけど今はちょっと片付いてないっていうか……」
「つまり家事をサボっていたと?」
「違う! いろいろしてたのっ」
ゆーりは食い下がってくる。
「いろいろ、ねぇ」
だったらそのいろいろした結果を、覗かせていただきますか。
「おっ邪魔しまーっす!」
「あああ、麻人っ!」
俺の肩を掴んで玄関で食い止めようとするゆーり。そっとすり抜けて、中へと入った。
瞬間、つーんと漂ってくる変な匂い。甘いような、苦いような、その二つが混じりあったみたいな匂いだ。
「……何この匂い」
今度は何をやらかしたの。
不安になってシンクを覗くと、シンクの中は使った料理道具でいっぱいだった。
だけど鍋などはあまりなくて、何を作っていたのか疑問だ。