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可愛いヒモ~番外編
第4章 女子力アップ大作戦
そういうことか。これは確かに、見られたくないわな。
思えば、最近ゆーりの陰ながらの努力が垣間見える時がよくある。
まず化粧。昔はあまりきちんとしてる姿を見たことがなかったけど、最近部屋に来るたびにしてるし。すぐシャワーを浴びて落としてしまうのにきちんとしてるから、昼間出かけてるのかなと思ってたけど、ゆーりに聞くと買い出しだけだと言うし。それと一緒に服装も、スカートとかワンピースを着ていたり、黒いスウェットから可愛い部屋着になってたり、意識を向けてみると、付き合いだしてから変わったことは多い。
俺はテーブルの上のプリンを手に取って、刺さっていたスプーンで一口すくって食べてみた。
「あ、それちょっと分量が……」
ゆーりがプリンカップを取り上げようとしてくるのを、そっと交わす。