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可愛いヒモ~番外編
第4章 女子力アップ大作戦
「ちょっと柔らかいかなぁ。あとカスタードが混ざりきってない。でも全然美味しいじゃん」
「……別に、無理して美味しいとか言わなくていいし」
ゆーりは拗ねたように唇を尖らせた。
……思ったままの感想を言ったつもりだけど。
同じスプーンで、今度はチョコレートケーキを一口。
「にがっ」
チョコなのに。
「さっぱりさせたくて、ブラックチョコと甘さ控えめなクリーム使ったら、全然甘くならなくて……」
「まあ、大人のチョコレートケーキってことで」
そのあとも、ゆーりが手作りしたお菓子たちを少しずつつまんだ。
そのたびに、一応味の感想を。
「……なんか、どれもあとちょっとって感じだね」
「次は絶対成功させるしっ」
「てかその前に、なんでこんな何種類も一度に作ってんの。食べきれないじゃん」
「……いや、まあ、練習するならまとめての方がいいかなーって」