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可愛いヒモ~番外編
第4章 女子力アップ大作戦

 ついでに冷蔵庫の整理をして、使った食器や調理器具を洗い始めた時。ふいにゆーりが俺の隣に立った。

「いーよ。私が後片づけもするってばっ。麻人は座ってて?」

 お、珍しい。……くもないか。数日前にゆーりが風邪を引いた時はミルク粥を作るためにここに立ったけど、それ以外はもう立つことはなくなった。
 泊まりにきても、ご飯はゆーりが作ってくれてるし。そういえば、食器の場所も前とは少し変わっている。
 姑(しゅうとめ)のごとくゆーりに説教して、家事全般をきちんとやってって言ったのは俺だけど、いざ頼りにされなくなると、それはそれで少し寂しいかも。

「じゃあ、一緒にしよ?」

 俺はそう提案してみる。

「え!?」

 ゆーりはばっと振り向いて、ものすごく驚いたような顔をした。

「……一緒に洗い物?」
「うん」
「狭くない?」
「いいじゃん。洗って流すから、拭いて片付けてよ」
「はーい」
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