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可愛いヒモ~番外編
第4章 女子力アップ大作戦
「面倒見、ねぇ……」
それは自分でも、確かに、と思うところがあった。
「なんでもしてくれるしさー」
「だってゆーりがしないから」
「そうやって甘やかすからっ」
一応、甘やかされてる自覚はあったんだなぁと感心する。てかそれを、ゆーりが自分で言うなっていう。
「私は麻人の子供じゃないのっ。三つも年上のオネーサンなんだよ?」
「……そーだっけ?」
からかうようにゆーりを覗きこむと、ムキになって俺の足を蹴ってきた。
「俺、こんな足癖悪いオネーサン嫌だなぁ」
「けっ」
そっぽを向いてしまうゆーり。
だって、あんまり年上って感じしない。たまに俺より下に見える時さえある。言動とか行動が子供っぽいっていうか。
すぐ拗ねるし。
「わかったわかった。で、三つも年上のオネーサンは、俺に甘やかされるの嫌なわけ?」
「嫌だっ!」
ゆーりはキッと俺を見据えて、きっぱりと言った。