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第4章 女子力アップ大作戦

「……まあ、昔はよく麻人の優しさに甘えちゃってたけども。今は彼女だもんっ」
「はあ、よくわかんないけど」

　彼女って一般的に、彼氏に甘えるものじゃないっけ？
　ゆーりが何をそんなにいやがってるのかわからず、首をかしげる。

「もっとしっかり、オネーサンぽいとこを見せたいんだよっ」
「…………今さら？」

　意気込むゆーりに、つい水を差してしまう。案の定、ゆーりはしょぼんとした顔をした。

「だって……麻人は大学生じゃん。女の子との出会いも多いでしょ？　その中であえて私を彼女に選ぶメリットって、年上のオネーサンっていうのを売りにする以外に無いじゃん」
「大学って言ってももう卒業だけどね。てか、年上のオネーサンを売りにできたことなんてあったっけ？」

　ちょっとしょぼんとしてるゆーりを見ると、ついついいじり倒したくなってしまう。さらにつつくと、しょぽんを超えてがっくりと落ち込み始めてしまったゆーり。