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可愛いヒモ~番外編
第4章 女子力アップ大作戦

 俺にしては珍しく、素直に率直に好意を伝えたつもりだった。意地悪なことも言ってないし、もちろん全部本心だ。
 ゆーりは一瞬目を見開いて、その顔がいっきに真っ赤に染まった。

「……何照れてんの? 大人のオネーサンはもっと余裕な表情で交わすもんでしょ?」

 ゆーりがそんなふうに照れると、こっちまで釣られそう。

「だって、麻人がそんなこと言うの珍しいから……」
「たまには、ね。あと、全然頼られなくなるのも少し寂しいなって思ってさ。最近部屋も綺麗だし、料理も作ってるし、洗い物も洗濯物も溜まってないし、ゆーりんちに来てもすることなくて」
「…………待て待て、それは誰かさんが姑(しゅうとめ)のごとく部屋中チェックしてまわってたからでしょーよ、付き合いたての頃っ」
「いやー、ここまでちゃんと習慣になるとは思わなかったよ。エッチを盾に取ったのが効いたのかなー。さすが痴女っ」
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