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可愛いヒモ~番外編
第4章 女子力アップ大作戦
「ゆーり、終わったよー。とりあえず使ってなかった食器とか調理器具は、まとめてバケツで漂白して……、え?」
報告しながらゆーりのドアを開けて、唖然とした。
ゆーりはすでにベッドの上で、ぐーすかぐーすか寝息を立てていた。
「……本当に寝てやがる」
可愛い部屋着はまくれあがって、ヘソが丸見えだった。
なんてだらしない大人のオネーサンなんだ、まったく。
部屋のあちこちにはゆーりが着てたらしい洋服が畳みもせずに放り投げられていた。昔から見れば全然部屋は綺麗だけど、まだ少しだらしない。まあ、今日は突然押しかけちゃったから片付けてないだけだろうけど。
可愛いワンピースや白いブラウスもある。汚れたり皺になりそう、と思って、衣服を拾って片付けてあげることにした。
部屋の奥のクレーゼットを開けようと手を伸ばしたけれど。
「ーーやっぱやーめた」
俺は直前で、その手を引っ込めた。