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お薬飲んだら中二病の後輩が死ぬほど可愛く見えてきたので
第3章 ふしぎなくすり のまされて▼
「というか、百月さんが全部脱がせたんだよ?」
とりあえず、私は服を着ないかと提案し、案外すんなりと受け入れたデリバリー…もとい浅谷先輩はパンツとTシャツを着て私と同じ格好になったところで、衝撃の一言を口にした。
私も先程目覚めたわけだが、どうもそれ以前のことの一部が思い出せない。
いつも通り4時台に部室に入って、そのときも先輩と私だけだった気がする。
……その後の出来事は記憶に存在しない。
その間、私は……私と先輩は何をしていたんだっけ?
「私のお薬の効力、すごいでしょ?」
「!?」
――この人は私の身体に何をしたんだ????
先輩の話で私の疑問はすべて解けた。この人が私に謎の薬品を飲ませ、私は催眠状態に陥ったまま、この人と乱交パーティーを繰り広げていたということらしい。
私が携帯電話を取り出すと察したのか、先輩は「通報はカンベン、なんでもするから」と止めに入ってきた。
「そうだ、お詫びに肉まんでも買ってくるから、ちょっと待ってて!」
先輩はさっさと制服を着終えると、鞄を持って部室を出ていった。
……まーたこの人はろくでもないことを。
いや、この部の部員は私を含めて全員ろくなことなどしていなかった、訂正。
入部して1週間が経過したが、未だにこの部の活動内容は知らない。
私が望んで入ったんじゃない。あの人……浅谷先輩がやたら私に執着するもんだから仕方なく入ったのだ。
そういえば、黒坂さんはどうしたんだろう。
黒坂さんもこの部の部員の一人で、授業が終われば部室に飛んでくるような子なんだけど、今日は来ていなかったような。
……まあ、あんな子でも病気の一つや二つはするよね。