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スフレ(Slave Friend)
第6章 調教
普段、鈍感と仲間内から言われている麻由美でも、ここがどういう場所で、どんなことをするのかはなんとなく把握できる。


そして首輪を着けられた自分がどんな立場なのかも。


異様な光景を目の当たりにして、麻由美は怖くなって逃げ出したくなった。


首輪に鎖を繋がれてはいるが両手は自由だし、出口までに立ちふさがる者も見当たらない。
とりあえずこの場から脱出するにはそれほど難しくはなさそうだった。


しかし麻由美は促されるままソファに腰掛ける。


手荷物を預けてしまっていたこともあるが、股間にディルドウが挿入されたまま走り去るのは困難だし、何より信用している徹にここに連れてこられたこと、そしてこれから自分が何をされてしまうのか……怖いもの見たさで少なからず興味があったことも否定できない。


座るとディルドウが膣の奥まで押し込まれてしまう。思わず声を漏らしてしまうと、麻由美の反応を見た一人の女性が近寄り、徹に声を掛けてきた。


「まあ、かわいらしい奴隷さん。ウフフ。」
40代後半ぐらいの、いかにも貴婦人といったパーティードレスに身を包んだ女性が、麻由美を見てニコリと微笑んだ。


(やっぱり、奴隷なんだ…)
麻由美は女性の顔を一瞥するとすぐにうつむいた。


「ありがとうございます。まだ礼儀作法も何も教えておりませんのですみません。」
徹がそう言って頭を下げた。


「いいえ。初々しくて良いですこと。ご主人様からしたらご調教のやりがいがあるというものですわ。」
貴婦人らしく恭しい言葉使いで徹に語りかけた。


「いやー、ほんとにその通りですなあ。」
不意に麻由美の後ろから男性が声を掛けてきた。


びっくりした表情で麻由美が振り返ると、シャンパングラスを片手にした髭面の恰幅のいい熟年の男性が両手を広げて立っていた。


「これはこれは、脅かしてすまなかったね。人より声が大きいものだからね。ハッハッハ。」
良く通る声とオーバーな身振り手振りがまるでオペラ歌手のような男性が豪快に笑う。


「うちの奴なんかも、初めのうちは恥じらいもあって可愛かったけどな。もうすっかりここに来るのも気に入って、主人の俺が連れて来られてるようなもんだよ。ワッハッハ。」
オペラの男性はそう言って、壁に括り付けられて男達に弄ばれ、白目を剝いてイカされている女の方に視線をやった。
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