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ラストチルドレン
第4章 零れていく砂のように・堕ちる暗闇

郷田俊樹があたしに馬乗りになり、両腕は二人の男子生徒が、両足は大きく開かれたまま、もう一人の男子生徒の手によって固定され、身動きが取れなかった。
Γ助け……んん!!」
叫んだ矢先、郷田俊樹の唇によってあたしの声は消されてしまった。
ファーストキスは、好きな人と。
前に読んだ雑誌の片隅にそんなことが書かれていた。
その時は、キスなんて好きな人としかしない行為だと思っていた。
今まさに、あたしのファーストキスは好きでもない郷田俊樹に奪われてしまった。
その事実が、蠢く舌の感覚、熱を持って知らしめられていく。
気持ち悪い………
ファーストキスの感想は、それ以外無い。
口の中を異物が這いずり回り、あたしの舌を絡めていく。
その間も止めて欲しいと願い叫ぶが、声は小さく言葉になっていない。
漸く離された唇は、郷田俊樹の唇と銀の糸で繋がっている。
Γいやっ!もうやめて!!」
涙が流れ、歪んだ視界の中。郷田俊樹に懇願する。
Γ俊樹、もっとだってさ」
Γ早くヤろうぜ。人が来たら終わりだし」
周りの男子生徒が郷田俊樹を煽り、郷田俊樹は唇を舐めながら、あたしのブレザーを乱暴に脱がし始めた。

