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ラストチルドレン
第4章 零れていく砂のように・堕ちる暗闇

Γくっ……やっぱり処女の締め付けはキツイな」
腰の動きが早くなり、体はガタガタ揺さぶられ郷田俊樹の間抜けな声を最後に、お腹に欲の塊が吐き出された。
Γこれからも呼び出すから……ちゃんと来いよ」
そんな捨て台詞と共に、郷田俊樹とその仲間は去っていく。
公園の茂みで、あたしは制服を直し痛みを引きずりながら何とか帰宅した。
お母さんにバレないように、適当に会話をしてシャワーを浴びた。
お腹に吐き出された欲の塊が、乾いて汚くこびりつく。
ボディソープを手に取り、お腹を激しく擦る。
消えろ……消えろ…消えてしまえ…!!
何度もそう思いながら、洗い流す。
洗っても洗っても消えないような気がして、赤くなるまで擦り続けた。
シャワーを顔に浴びて、あたしは泣いた。
涙はお湯と共に排水溝へ流れていく。
あたしもこのまま流れてしまいたい。
郷田俊樹は、その日からあたしを何度も呼び出しては犯した。
その内、心は麻痺して抱かれることに何の感情も起こらなかった。
ただ、終わればいいと黙って耐えた。
だが、達巳と出会ってしばらくして、郷田俊樹からの呼び出しが無くなった。
その代わり、達巳と過ごす時間が増えてあたしの心は穏やかさを取り戻すことが出来た。
そう、あたしは達巳に救われたのだ。
だから、今度はあたしが……達巳を救いたいのに……

