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ラストチルドレン
第4章 零れていく砂のように・堕ちる暗闇

郷田俊樹との関係を聞いた摩耶は顔を歪ませたまま、綺麗な涙を溢した。
Γごめん…辛いのは楓なのに…話してくれてありがとう」
そのまま、あたしを抱き寄せた。
Γ摩耶……痛いよ」
Γ我慢して……あたし絶対郷田俊樹を許さないから」
抱き締める力が摩耶の決意の強さだと思えた。
そう、あたしだけじゃなく、達巳までも壊そうとする郷田俊樹を許せはしない。
放課後の教室に夕日が差して、あたしたちを赤く包む。
郷田俊樹への復讐の炎が燃え盛るみたいに。
Γそうだ、良いことを思い付いたよ」
摩耶が瞳を輝かせ、復讐の案を告げる。
Γ目には目を。写真には写真を……」
それから、摩耶は時間を頂戴、あたしに任せてと言った。
あたしは頷き、摩耶の案に乗った。
郷田俊樹、今度はあんたを地獄に落としてやる。

