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第4章 零れていく砂のように・堕ちる暗闇

静まり返った教室。担任を見つめる二つの目玉が、ギョロりと注目する。

喉が乾くような、なんとも言えない一瞬。

あたしは、固く目を瞑り両手を握りしめる。

知りたい、けど知りたくない。

もどかしい感情が、たった数秒の内に激しく交わる。

長い、長い時間だった………。


Γ達巳は、校長先生の判断により退学処分となるそうだ」



一番聞きたくない言葉だった。

達巳は退学処分………。



一粒の涙が、手の上に落ちた。