この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラストチルドレン
第4章 零れていく砂のように・堕ちる暗闇




達巳が傍に居ないのは、本当に嫌で仕方なかった。

抱かれて、達巳の事しか考えられないように満たしてくれたのに。

達巳の居ない通学路を歩くだけで、心は悲鳴をあげそうになっている。

三年間、達巳と過ごせると思っていたのに、それが叶わなくなって。

学校に入っても、この空っぽな心は更に悲鳴をあげるばかり。

教室に入ると、摩耶が心配そうに近寄ってきて。

泣くのを必死に堪えた。

こんな場所で泣きたくなど無かった。

達巳の退学が決まり、担任が達巳の私物と机を撤去してしまって、嫌でも現実なんだと思い知る。

こんな調子で卒業まで持つのかと不安にも襲われた。

でも、達巳と約束したんだ。

Γ絶対卒業して?俺の分まで。卒業したら一緒に暮らそう?それまで俺も頑張るから」

達巳は、バイトを増やすと言ったが、それ以上に定職に就きたいらしく、平行して職を探すと言っていた。

Γ……無理しないでね?達巳が倒れたりするのは嫌やから」

Γ分かっとるよ!俺、そんなに弱くねーぞ?」


だから、あたしは達巳の居ないこの学校を卒業しなくちゃならない。

大事な約束………守らないと。

/247ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ