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ラストチルドレン
第4章 零れていく砂のように・堕ちる暗闇



Γうーん……景色かぁ。夜景のスポットならたくさん知ってるんだけどなぁ。昼間に行く場所は…」

進藤さんが唸っていると、柏木さんが口を挟んだ。

Γ知ってるよ、綺麗な景色が撮れる場所」

Γえ…?」

Γ柏木さん、この辺は詳しくないって言わなかった?」

Γここから、少しだけ離れてる。電車を使えば一時間位で行けるけど……時間は大丈夫?」

修学旅行中のあたしたちを気にして、柏木さんが困ったような顔をしていた。

あたしは、摩耶を見つめる。

摩耶は行きたい所がたくさんあるだろう。

あたしの我が儘で移動に一時間も使うのは気が引ける。

けれど、摩耶は笑顔を浮かべて

Γそこ行こうよ!ね?楓」

そう言ってくれたから…あたしは柏木さんに詳しい場所を聞いた。

Γきっと、気に入ると思うよ」

先程のブラックな柏木さんからは想像も出来ないほどの優しい笑みを浮かべていた。


Γあ、ここだよ!パンケーキのお店!」

進藤さんが指差した先に、お洒落なカフェが見えた。

Γじゃあ、俺達はここで」

Γありがとうございました!」

二人にお礼を言って、あたしたちはカフェに入った。

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