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ラストチルドレン
第4章 零れていく砂のように・堕ちる暗闇

Γあぁ~ん、進藤さんイケメンで、優しくて、キャラも最高!」
Γ摩耶は彼氏居るでしょう?」
カラフルなフルーツたっぷりのパンケーキを食べながら、摩耶は進藤さんの事を思い出して、また顔を赤らめていた。
どこがいいのか、見るからにチャラそうだったし。
どちらかと言えば、柏木さんの方が好みだったあたしは、彼の言っていた綺麗な景色を早く見てみたかった。
都会の人が言う、綺麗な景色とはどんなものか。
少しだけ楽しみだった。
Γ彼氏と別れて、進藤さんにアタックしようかな~」
Γ遠距離じゃん。それに、年齢とか細かいことも知らないし」
Γそんなの、付き合ってから知っていけばいいの」
摩耶は昔から変わってない。
郷田俊樹の事で悩んでいたときも似たような事を言っていたっけ。
Γ………パンケーキ、おいしいね」
ずっと、進藤さんの名前を連呼する摩耶に呆れながらパンケーキを食べる。
甘いものが好きな達巳にも食べさせてあげたい。
そうだ、達巳との旅行にここを追加しよう。
ふふ、きっと気に入るだろうな。

