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ラストチルドレン
第4章 零れていく砂のように・堕ちる暗闇

あたしの体と達巳の体がぶつかり合って、汗も体液も混ざり合って本能のまま求めあった。
乱れる呼吸、互いを呼ぶ声。
一ミリでも離れたくないと繋ぐ指。
体の奥底から溢れる相手への愛情、伝えても伝えても伝えきれぬこの想いを重なることで少しでも浸透してしまったらいいのに。
そうして、達巳とあたしは一つになれたらいいのに。
達巳の見てる景色があたしの目へと。
あたしが見てる景色が達巳の目へと。
互いの声しか聞こえず、一つの心臓を共有して生きていけたら…。
そうすれば、死が二人に襲い掛かっても二人仲良く天国まで行けるのにね。
達巳が好きすぎて、そんな馬鹿なことを考えながらあたしは達巳にイカされた。
白くなる世界の中、達巳の指の感触だけがやけに感じられた。
あたしと達巳は、どんどんお互いを求めあった。
一生傍にいる。
子供の戯言、未来なんて分からないのに簡単に永遠を誓う。
けれど、その時は。
永遠に一緒に居るために愛を囁くし、約束をする。
どんなことがあっても、あたしは達巳が好き。
これは変わらない事実。
ねぇ、そうでしょう?
達巳はどう思う?
あたしのこと、最期の瞬間まで愛してた?

