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ラストチルドレン
第4章 零れていく砂のように・堕ちる暗闇




就職が決まってから初出勤の日はすぐだった。

朝5時、真新しい制服に腕を通す。

学生服とはまた違った特別感。

家から徒歩20分にある事務所へと歩きだす。

免許が無い俺は先輩の車で現場まで送られるらしい。

出勤時間より少し早めに事務所に着き、扉を開けると作業服を着たオジサンが煙草を吸っていた。

その風貌は、昔ヤンチャしてましたといった感じの強面だ。

大きく息を吸い込み、渾身の挨拶。

社会人は挨拶が基本だと、こないだ立ち読みした本に書いてあった。

「おはようございます」

90度に曲げた腰を元に戻すと、オジサンは返事の代わりに白く濁った煙を吐いた。

聞こえないわけがない、そう思いながら今度は真ん前まで来て挨拶をした。

「今日からお世話になります。秋山達巳です。宜しくお願いします」

「ああ?新人か。うるせんだよ。出勤時間まであと10分あるじゃねえかよ。黙って座っとけ!!」

物凄い眼光で睨みつけられ、俺は黙って空いてる席に座った。

何だか、更に憂鬱になってきた。

ボーッとしていたら、わらわらと作業服を着たお兄様方が事務所に入ってきた。

一気に緊張が襲う。

漸く、始まるんだ。

俺の社会人としての生活が。

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