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ラストチルドレン
第5章 絶望の果てに・失った光



Γ全員集合しろ!早く!」

次の日、事務所に着くなり監督の怒号が鳴り響いた。

集まった従業員は、眠そうな顔や怠そうな顔をしていて渋々集まりだした。

Γお前ら、聞きたいことがある。事務所の金が無くなった。どういう意味か分かるか?あぁん?」

すごい剣幕で周りをぐるっと見渡す。

ピリッとした空気の中、監督は続けた。

Γこんなかに、犯人がおると俺は思うんや。誰か知らねぇか? 」

その瞬間、皆は互いの顔を見渡した。

誰も知らないとそう言いたそうな表情だった。

Γ昨日、事務所に最後まで居た奴等が怪しい。前に出ろ」

そう言われると、俺は心臓がドキリと跳ねた。

だって、それは俺と高峰さん、あと数人の従業員だったから。

勿論、俺は金に手をつけていない。

そもそも、どこに金があるかも知らない。

仕方なく監督の前に出たが、高峰さんも他の従業員も疑われてしまったことに暗い表情を浮かべた。

Γてめーら、金が消えた。心当たりはあるか?」

誰もが知らないと答える。

当たり前だ、そんな怪しい動きをしていた人は居なかった。

Γ警察も呼ぶが、その前に俺は犯人を見つけたい。仲間がしょっぴかれるのは見たくねぇからな」

そう言われても、誰も答えられなかった。

そんな時だった。

Γ俺は達巳が怪しいと思うんすけど」

皆が一斉にその声の主を見た。




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