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ラストチルドレン
第5章 絶望の果てに・失った光


しばらくって曖昧な期間、どれだけ待てばいいのだろうか?

その間、あたしはきっと落ち着かないだろうし、達巳の状況を探りたくても達巳の職場に知り合いは居ない。

待つってこんなにも苦しいんだって、思い知らされる。

あれから、もう三日も経った。

けれど、達巳から連絡は無い。

明日は日曜日でお互い休みで唯一会える日なのに。

22時を回っても連絡は無いまま。

こちらから、もう一度メールをしてもいいか悩む。

しつこいと思われるのも嫌だと弱気な自分が顔を出す。

お風呂に入って、布団に潜った頃。漸く待ち望んだ着信音が鳴った。

達巳からのメール。待ち望んでいたのに開くのが少し怖い。

ドキドキしながらしばらく待ち受け画面を見つめる。

覚悟を決めて、メールを開けばそこには望まない文字の羅列。

「ごめん、勝手だけどしばらく会えない。仕事が忙しくなった。連絡もまた出来なくなりそう。ごめんね」

何で!仕事?本当に仕事なんだよね?それなら仕方ないなんて割り切れる程大人になれないくせに。

達巳に返したメールは聞き分けのいい彼女を絵に描いたような言葉ばかりだった。

「気にしなくていいよ。仕事なら仕方ないよね。あたしの方は大丈夫。明日は摩耶に遊んでもらおうかな?(笑)達巳、頑張りすぎないでね」

全然笑えないくせに。今すぐにでも会いたいのに。全然大丈夫じゃないくせに。

メールのあたしは嘘つきだ。


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