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ラストチルドレン
第5章 絶望の果てに・失った光

結局、達巳から連絡があったのは、一週間後の土曜日。
1通のメールが夜に届いた。
「今まで連絡出来なくてごめん。明日会える?」
お風呂から上がって髪を乾かしていたから、音が聞こえずランプで気付いた。
慌ててドライヤーを切り、二つ折りの携帯を開く。
慌てすぎて、誤字りまくりの返信をしていて苦笑する。
やっと会えるんだ。
今までの不安が嘘のようにスッと心から消えていく。
疑いが晴れたわけじゃ無いのにそれすらもどうでもよくなって。
早く会いたい…そればかりが脳を駆け巡る。
明日、何を着ていこう。
達巳との久しぶりのデートだ。
どこに行くんだろう。
お家かな?それとも何処かに遊びに行くのかな?
遠足前日よろしく浮かれすぎている自分に再び苦笑した。
「明日迎えに行くから。昼頃に」
簡潔な返事が届いて、あたしも了解と簡潔に返事した。

