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ラストチルドレン
第5章 絶望の果てに・失った光

まず初めにあたしたちを出迎えたのはキイロハギという黄色の魚がうじゃうじゃと泳ぐ水槽だった。

「すごい、たくさん泳いでる…キレイ」

「こんな最初で感動してたら最後までもたないぞ」

「だってこんなのテレビでしか見たことないもん」

どこに向かって泳いでいるのか、皆同じ方向を向いていて面白い。

「なぁなぁ、あっちに楓に似てる魚居る」

「え?どこどこ?」

達巳が指を差したのは、キイロハギの水槽の向かい側にある水槽。

名前は…ハリセンボン。

「ちょっと達巳さん、これは無いわ。顔がいかついでしょーが!」

「怒った楓はこんな顔してるぜ?」

え…嘘…それはかなりショック。

もう怒らない、うん。決めた。

「嘘だって!本気で凹むなよ」

「馬鹿!達巳の馬鹿!」

達巳の手を振り払い、一人で奥に進む。

「ごめんって!」

「もうしーらない」

別に本気で怒ってないのに慌てる達巳が可愛いから怒った振りをこのまましておこう。

どうせあたしはハリセンボンに似てるんだから。

そんな彼女嫌でしょ?

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