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ラストチルドレン
第5章 絶望の果てに・失った光

◇
Γちゃんと、用意したんだろうなぁ?」
Γこれで、もう俺たちに付きまとわないで欲しい」
Γ手切れ金のつもりか?だったらこんな額じゃ俺の気がおさまんねぇよ」
Γじゃあどうしたらいい?一体いくら、欲しいんだよ」
郷田が俺に10万を要求した2日後。俺は貯金を崩して10万を郷田に渡した。
けれど、そんな額じゃ満足しないと気味の悪い笑みを浮かべている。
やっぱり、コイツは俺に一生タカってくる気だ。
Γ日給の3分の2、俺に回せ」
Γな、そんなことしたら生活出来ねぇよ」
Γ生活守るか、女守るか、どっちがいいんだよ?」
Γ………」
Γせいぜい、俺の為に働け」
そんなことを言い残して、夜の闇に消えていった。

