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ラストチルドレン
第5章 絶望の果てに・失った光

朝になって、目を覚ました。
どうやら、俺は生きているらしい。
携帯の時計は5時を示していて。
出勤まで時間があった。
俺はクスリについて、もう一度調べることにした。
夕べの苦しさは、吸引する量を間違えたことによるBADって症状だった。
気分が落ち込み、息苦しくなり、最悪死に至る。
この状態になって、救急搬送された奴等が全国にたくさんいるらしい。
何だ、吸う量を間違えたからか。
どこか、安心する俺はもうクスリの虜なのか。
昨日、あんなに怖い思いをしたのに。
また吸いたくなる。
駄目だ、もし死んだら。
頭の中で天秤がガタガタ揺れる。
一時の快楽で、人生壊すのか?
クスリは駄目だ、そう習ったじゃないか。
でも……言い訳をたくさん並べて自分を正当化しようとする。
悪いことって分かってるんだけど。
もう一度だけ。
あのワクワク、ドキドキを味わいたい。

