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ラストチルドレン
第5章 絶望の果てに・失った光


Γ別れよう……俺、もう楓とは……いられない」


言葉にすれば、もう戻れない。

残酷な一言を吐いた途端に、もう涙は止まらなかった。

Γなん…で?」

潤んだ瞳は、俺を容赦なく見つめる。

楓が抱いていたイルカは、グシャリと握られ潰れていた。

Γもう、疲れたんだよ。俺のことはさ、忘れてや」

Γ嫌だ!!疲れたって何?どうして急にそんなこと言うの?ねぇ、達巳!何かあったなら教えてよ」


腕を握って、揺さぶる楓。

困るよな、急にそんなこと言われても。

でもさ、ここまで来て俺はまだ言えないんだ。

裏切ったことを……クスリを使ったことも郷田のことも。

こんな状況でも、俺は。

自分を守ろうとしてるんだ。

そんな奴が楓の彼氏なんて。

俺には資格ないよ………。

Γごめん」


楓を引き剥がして、俺はベンチから立ち上がる。

Γ行かないでよ!!納得出来ない!達巳、ちゃんと話してよ!」

Γ………ごめん」

謝ることしかしない俺に、楓は泣きながら問う。

Γ……他に……好きな子出来たの?」

Γは?なんでそうなるんだよ」

予想もしてなかった言葉に、驚きと少しだけ怒りが混じった。

Γだって……ずっと会えなくて。連絡も出来なくて…突然別れようって……そんなの……」

Γ……疑ってたんだ?」


俺が浮気してるんじゃないかって?

あっそ。そんなこと思われてたのか。

何だか、虚しくなった。


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