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ラストチルドレン
第5章 絶望の果てに・失った光


Γ仕事終わったら、付き合え」

そう溢して、再び椅子に座り煙草を吸った。

俺は返事をして、高峰さんの隣に座る。

気まずい時間が流れた。

それから、仕事が始まって黙々と作業に入り高峰さんとは話すことは無かった。


夕方、事務所に戻ると、郷田が居てニヤニヤ笑いながら俺のもとへ来た。

Γおいおい、殴られたのか?仕事でヘマでもしたか?」

Γ関係ないだろ」

Γまぁな。じゃあ今日の給料頂きますか。お前、一回先に帰っただろ?そのぶんも合わせて出せよ?」

Γお前にやる金なんてない」

Γはぁ?良いのか?俺に逆らったら楓ちゃん危ないぞ」

Γもう、別れたから関係ない。楓に何かしたら警察にお前をぶちこむ」

Γへぇ~、別れたんだ。それって俺のせい?」

Γ関係ない。俺たちの問題や」

そうだ、俺のせいなんだ。

郷田はきっかけに過ぎない。

Γもう関わるな…」

Γ関わるなぁ?おいおい、今更だろ。俺はお前を不幸のどん底に落とすんや。まだ終われねぇ」


Γ何が終われんのや?」

いつからいたんだろう。高峰さんがロッカーから顔を出した。

先に事務所に行けって言われたはずなのに。

Γお前か、達巳を苦しめてんのは」

郷田の顔が青ざめていく。

Γ最近の若者はやり方が卑怯なんだな」

Γ関係ないっすよね、高峰さんは」

Γ関係ない?俺の後輩に手出しといて?」

高峰さんは笑いながら郷田に詰め寄っていく。

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