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ラストチルドレン
第5章 絶望の果てに・失った光

「もう手引け。クスリはアカン。彼女にちゃんと謝れ。それが男や」

「はい…」

「心細いなら着いていこうか?」

「いえ、大丈夫です。高峰さんの言葉で俺、覚悟決めました」

「そうか。お前のそういう素直な所も好きやから。男に好き好き言うのも気持ち悪いけど」

そう言って笑いながら俺の頭を乱暴に撫でた。

「今日は俺の奢りや。ラーメンでも行くか」

「高峰さんお金あるんですか?」

「うるせー!借金のことは言うな」

俺の涙は笑いながら零れていって、本当にいい先輩を持ったなって感謝した。

高峰さんに一生ついていこうと。

「その代わり、今度女紹介してな?」

「スケベジジイみたいな顔してますよ」

「男は皆スケベやろうが!」

こんなにも笑ったのはいつ振りだろう。

心の荷物が消えた気がした。

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