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ラストチルドレン
第5章 絶望の果てに・失った光

携帯を開き、内容を確認すれば…
「昨日はごめん。自分勝手に別れるとか言って。ちゃんと理由話すから。明日夕方職場に来てほしい。場所は…」
達巳の職場が書かれた住所はここから遠くは無かった。
ちゃんとした理由を聞いて、あたしは納得できるのだろうか。
やり直すっていう選択肢はないのだろうか。
浮かれそうになった心はまた出口のない暗闇に引き戻される。
全ては明日、分かる。
達巳にもう一度だけ会える。
そのとき、あたしは泣かずに受け止められるのだろうか。
まだ眠れそうに無い。
ねぇ達巳、あたしは達巳にとってどんな存在だった?

