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ラストチルドレン
第6章 貴方の居ない世界
昼食を食べ終えると翼くんは、じゃあと手を上げて立ち去る。
あたしは、午後の講義を受ける為に教室に行く。
教室には既に人がたくさん居て、空いてる席へと座る。
皆、輝いている。
楽しそうにテレビの話やファッション、異性の話で盛り上がる。
達巳が居たら、大学も楽しかったのだろうか。
いや、達巳が居たら大学には入らなかった。
すぐに就職して、達巳と二人細々と暮らしたはずだ。
そんなことをボンヤリ思いながら時間は過ぎていく。
気付けば授業は始まっていて、慌ててノートにペンを走らせた。