この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラストチルドレン
第6章 貴方の居ない世界


大学生活は何事もなく順調に進んでいる。

一つを除いては--。

「ねぇ、翼くんってホントに彼氏じゃないの?」

同じ講義を受けるマキがあたしにそう聞いてくるのはもう何回目だろうか。

「だから違うって。ただの高校からの同級生」

「じゃあさ、翼くん狙っていい?」

「お好きにどうぞ?」

どこがいいのか、翼君は大学ではモテた。

金髪ヤンキー時代を知っているあたしからしたらその魅力は分からない。

けれど、今では黒髪短髪で子犬系ってマキが言う。

全然理解できないけれど。

「でもなぁ、翼くん楓にゾッコンじゃん?脈無しだよね~」

「押して押しまくれば落とせるんじゃない?いつまでも好きなんて言わないでしょ」

「そうかなぁ~かなり一途そう…まぁそういうところもポイント高いんだけど」

どれだけ好きと言われても冷たくあしらうあたしに、もうそろそろウンザリすると思う。

あたしには達巳が居て、達巳しか好きになれないこの状況でまだ諦められないのなら強者すぎる。

翼くんだってこれだけモテれば他に乗り換えるだろう。

それが男の子ってものだ。

逆にあたしがその立場ならとっくに諦めている。

実らないと分かっている恋は、しない。



/247ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ