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ラストチルドレン
第7章 ラストチルドレン

◇
学生の時より月日が流れるのは早くてあたしはあっという間に25歳になった。
久しぶりに連絡を取った摩耶とファミレスで会うことになった。
「久しぶりやーん、楓」
「元気そうだね摩耶。良かった」
それはこっちの台詞と言いながら摩耶は珈琲を飲んだ。
「楓にどこまで話したかな?」
摩耶は考えながらあたしを見つめる。
高校を卒業後、進学するお金が無かった摩耶は就職して働いた。
二十歳の頃、漸く美容学校に進学して23歳からアシスタントとして美容室で働いている。
あの時語った夢を叶えようとしていた。
「実はさ、あたし妊娠したんだよね…」

