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ラストチルドレン
第7章 ラストチルドレン
「え?…」


摩耶はそう言って笑顔を見せた。


アシスタントとして働きだしたけど、好きな人との子供が出来た。


結婚して家庭に入るそうだ。


「楓は?翼君とどうなの?」


「あたしは…」


あの時から時が止まったままだったあたしの時計を


翼君は動かした。


達巳のお墓に行った後から、翼君は何度もお墓に行こうと言い出した。


ただ行くのでは無くて、遊びに行こうって。


春は花見をしに、お墓に。


夏は花火を。


秋は紅葉を見ながら。


冬は雪のチラつく中。


「アイツが墓地に居なくて良かった。ここなら楓と楽しめる」


そう言って季節ごとに写真を撮った。


決まって達巳のお墓を真ん中にして。


最初は不謹慎だと思った。

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