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ラストチルドレン
第2章 捨てられた子供・気付かない親心

「何笑ってるんよ!」

「ごめん。あんまりにも必死やったから」

「別に必死じゃないし」

「そうやな。俺が楓と海行きたかったんや。俺に楓との思い出作らせて?」

そんなことを言われたら、黙って頷く事しか出来なくなる。

あたしだって、達巳との思い出が欲しいよ。

達巳はどんな私服なんやろ?とかどんな水着で海泳ぐんやろ?とかあたしは一人、妄想しながらにやける顔を必死で抑えた。

達巳との思い出は学校の中には溢れているけれど、校外でも思い出が欲しいなんて、あたしたちは欲張りなんだろうか。

あたしと達巳の距離は、また時間をかけて元に戻せばいい。

変わらない時間、変わらないあたしたち。

本格的な夏に向かって、あたしたちは走り出した。


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