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ラストチルドレン
第1章 拾われた体・あたしの気持ち

「朝から達巳君とサボってたでしょ?あたしまた仲間外れじゃんか」
「摩耶が遅刻したのが悪いんでしょ」
「そうやけどさぁ~ほんと、楓は達巳君好きだよね」
「好きやよ?でも摩耶が思ってるやつじゃない」
あたしは達巳が好き。
でも、恋とか愛とかじゃない。
ただ居心地がいい。
気を遣わなくて済むし、他の男子みたいに色情の眼差しであたしを見ない。
ヤりたいとか言われたらこの関係は終わらせる。
達巳はそんな対象じゃなくて、あたしの憧れ。
自由気まま、誰にも縛られない達巳。
あたしは、そんな風に思っていた。
「達巳君イケメンやのに、楓がいらんのやったらあたし貰ってもいい?」
「どうぞ。相手にされるか分からんけど」
「ひっど~本当に貰うからね。後で泣いてもしらんよ」
摩耶は男遊びが好き。
彼氏なんて、二週間も同じ人だったことがない。
最近は、彼氏も面倒くさくなってセフレを作ったんだとか。
だから、達巳とも一回ヤりたいだけ。
顔がいい達巳が好きな摩耶。
あたしの好きな達巳じゃないなら、誰にあげても構わない。
そんなことで、あたしの好きな達巳は汚れない。

