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ラストチルドレン
第2章 捨てられた子供・気付かない親心

「部屋に…行かん?」

何度目かのキスの後、弱々しく聞く達巳。

何をするかは分かっている。

きっと、今日でなければあたしは達巳との関係を終わらせていたかもしれない。

達巳が何も言わずに襲っていたら、終わらせていた。

だけど、達巳は最初にあたしを好きだと伝えた。

柔らかいその愛で包んでくれた。

意思の弱いあたしは、自分が決めたルールを意図も簡単にねじ曲げる。

達巳に抱かれたい。

そう思うのは、あたしが達巳を好きだからで。

周りから見れば、結局ただのビッチで。

けど、何を思われてもいいから達巳の全てを受け入れたかった。

達巳がくれる愛を全部溢さず欲しがった。

こんな感情は初めてで。

達巳だからなんだと、あたしは思った。

二階の部屋に入って、ベッドに優しく寝かされて。

薄着のあたしは、簡単に裸になっていた。

あたしの体を達巳の指が滑るだけで、全て快感に変わる。

耳に触れ、首筋、鎖骨、そして胸に降りてくる。

ゆっくり、いやらしく、けれどそれが良くて。

キスをしながら、揉まれた胸は形を変えて達巳の手のひらで遊ばれた。

「……んんっ…あっ…」

少しだけ漏れる声。

我慢する必要なんてないけれど、まだ理性が邪魔をする。

達巳の目を見れずに、静かに閉じて快感に集中した。

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