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ラストチルドレン
第2章 捨てられた子供・気付かない親心


イキタイ……タツミ……イクッ…

何度も声に出した。

それでも、達巳は果てなくて。

あたしは、もう数えきれないくらいの絶頂を迎えてしまう。

イッた後の敏感な体。

容赦なく打ち付ける達巳のモノがまだ足りないと叫んでいる。

「もうっ……げん…かい……」

「俺も…ハァ…イキそう……」

その声を最後に達巳はあたしに欲を放った。

達巳と繋がれた体は疲労と満足感で満たされ、中々動けなかった。

ゴムを処理して隣に寝転んだ達巳。

引き締まった体に、うっすら汗をかいていた。

「俺…謝らんから」

そう天井を見上げて呟く達巳。

「俺は楓が好きや。だからキスして抱いた」

「うん。あたしも達巳が好きやから抱かれた」

「好きや…こんなん知らん。けど好きってこういうことやと思うんよ」

「そうやね…あたしも初めてや…こんな気持ち」


お互い確認するように呟いて、手を繋いだ。

好きって言葉だけでいい。

付き合おうとか、確認する言葉なんていらない。

ただ、今までより達巳を知れた気がして。

心の距離が縮まった気がして。

達巳にもあたしを知ってもらえた気がした。

だから、あたしたちはお互いを大切にしようと誓ったんだ。






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