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ラストチルドレン
第1章 拾われた体・あたしの気持ち

それから、二日後に楓に告白したクラスメートはがっくり肩を落として俺の所にやってきた。

「フラれたんやけど…」

「ん。お疲れ様」

楓がフルとは思っていた。

金髪のヤンキーみたいな格好のコイツなんて好みのタイプじゃなさそうだなってなんとなく思った。

「楓は気紛れな猫みたいな奴やからな」

「達巳はよく知ってんな」

「なんも知らんよ。ただ猫に似てると思うだけ」

「達巳は、女作らんの?」

女に興味が無いわけじゃない。

でも、女と遊ぶ時間も無いし付き合っても傷つけるだけだと思っていた。

「俺のこと好きな女なんかおらんよ」

「分かってないな。達巳狙いの女子ばっかりやん」

嘘をついた。本当は知っている。

自分をそんな目で見ている女子の存在に。

だからなのかな。楓は違ったから。

楓の隣だけは居心地が良かった。

俺の事をそんな目で見ないから。

飼い猫に似てるからとか、それだけの理由じゃない。


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