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ラストチルドレン
第3章 壊れていく日常・守りたいもの

まず、向かったのは二階にあるオニギリ屋。
生徒たちが一生懸命に握ってくれたオニギリが机に並べて置いてある。
価格は100円だけれど、その中の具材がユニークだった。
Γ楓、見ろよ。チョコ味だって…ゲロりそうやな」
Γうわ…無いわ、これは」
どう見たって売れはしないと思いきや、ネタとして買っている男子が居た。
こういうおふざけを考えるのも、また男子だろう。
とりあえずあたしは、ツナマヨと梅味を。
達巳は唐揚げが入ったオニギリと、鮭を購入した。
Γ隣のクラスは焼きそばだって!買おう!」
そのまま、達巳に連れられるまま焼きそばを購入。
Γ次は、唐揚げ行くぞ~」
Γ達巳、オニギリにも唐揚げ入ってるやん」
Γそれとこれとは、別!」
手を引っ張られ、本当にすべての飲食店を回る達巳。
結局、唐揚げ、ホットドッグ、たこ焼、デザートにチュロスを買って、屋上に上がった。
男の子の胃袋って、すごいな。
買っただけで、満腹感が襲った。

