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第1章 1.帰国
帰路もまだ高速道路は空いていたので6時過ぎには帰宅した。
全部朝食の準備もして出掛けたので、風呂だけセットして彼女は眠さのあまりソファに崩れる。
30分後には風呂が沸き、その15分後には子供達が起きてくる。
「起こしてやるから寝てな」
愛する妻をソファに寝かし、彼はスーツケースの中身をバラしはじめる。
洗濯物、子供たちへのお土産、現地商品の頼まれもの。
そして、たまには愛する妻へのちょっと高価な土産。
もはやガン寝の妻の右手を取り、薬指にターコイズの指輪をはめた。
他のものもそれぞれ処理しているうちに、風呂が沸く。
朝食のスープを火にかけ、電気ケトルにお湯を準備する。
「あれ、パパお帰りなさい」
娘の璃名が起きてきた。
「ただいま。お前早いじゃん」
「今日は、友達に頼まれて早く行って勉強を教えるの」
芸能活動しているのに、学年トップクラスを誇る学力故、そういう付き合いもある。
「ママは徹夜でお迎えに行ったんでしょ?」
ソファに沈む母親を冷静に見守る。
「そうだよ。でも全部支度はしてるから安心しな」
「子供にも夫にもぬかりない愛を注ぐママを愛するパパは、幸せ者ね」
中学生にしてはドライな感覚を持ってしまった娘に、彼は頭が上がらない。
照れる父をよそに、娘はスープを入れ、パンを焼き、紅茶を入れる。
彼は洗濯物を洗面所に持っていった。
「璃名、もう起きてきたの?」
朝食の匂いに誘われて、希望が目を覚ました。
「ママ、寝てなよ。もう食べるだけだから。浩毅起きるまで寝てて大丈夫」
「ごめんね」
「そのくらいは自分でやるから」
「あれ、浩一は?」
「洗濯物持ってったよ」
「ああそう」
フェイドアウトしそうな声で眠りに堕ちる希望。
15分後、璃名は出掛けた。
入れ替わるように長男 浩毅も起床して、静かに朝食を済ませ、学校へと向かった。
全部朝食の準備もして出掛けたので、風呂だけセットして彼女は眠さのあまりソファに崩れる。
30分後には風呂が沸き、その15分後には子供達が起きてくる。
「起こしてやるから寝てな」
愛する妻をソファに寝かし、彼はスーツケースの中身をバラしはじめる。
洗濯物、子供たちへのお土産、現地商品の頼まれもの。
そして、たまには愛する妻へのちょっと高価な土産。
もはやガン寝の妻の右手を取り、薬指にターコイズの指輪をはめた。
他のものもそれぞれ処理しているうちに、風呂が沸く。
朝食のスープを火にかけ、電気ケトルにお湯を準備する。
「あれ、パパお帰りなさい」
娘の璃名が起きてきた。
「ただいま。お前早いじゃん」
「今日は、友達に頼まれて早く行って勉強を教えるの」
芸能活動しているのに、学年トップクラスを誇る学力故、そういう付き合いもある。
「ママは徹夜でお迎えに行ったんでしょ?」
ソファに沈む母親を冷静に見守る。
「そうだよ。でも全部支度はしてるから安心しな」
「子供にも夫にもぬかりない愛を注ぐママを愛するパパは、幸せ者ね」
中学生にしてはドライな感覚を持ってしまった娘に、彼は頭が上がらない。
照れる父をよそに、娘はスープを入れ、パンを焼き、紅茶を入れる。
彼は洗濯物を洗面所に持っていった。
「璃名、もう起きてきたの?」
朝食の匂いに誘われて、希望が目を覚ました。
「ママ、寝てなよ。もう食べるだけだから。浩毅起きるまで寝てて大丈夫」
「ごめんね」
「そのくらいは自分でやるから」
「あれ、浩一は?」
「洗濯物持ってったよ」
「ああそう」
フェイドアウトしそうな声で眠りに堕ちる希望。
15分後、璃名は出掛けた。
入れ替わるように長男 浩毅も起床して、静かに朝食を済ませ、学校へと向かった。