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馬鹿と天才と紙一重
第4章 馬鹿は気づく

「あぁ…っ!!!」
身体が震えて修哉の指をギュウゥと締め付け私は達した。
「ばかばかばかっ!!!何でこんな所でするのよ!」
あの日を境に所構わずエッチなことをするようになった。
でも授業はちゃんと参加するし、放課後は勉強をつきっきりで教えてくれる。
ただ…授業と授業の合間の10分休みに隣の席の獅童くんと話をしたら、次の10分休みは生徒会室に連れられて…
今みたいにエッチをする。
「10分もあれば藍はイケるようになったんだ、開発したのは俺、最初に言っただろ?好条件だって」
好条件って…その約束もそばから離れないってだけだしエッチの約束なんかしてない。まあ私はまだ処女だけど、さ。
「ただのセフレ?」
ハッと気づいたら時すでに遅し。思わず口を噤むけど修哉の表情は不機嫌、そのもの。
「セフレのつもりはない。
僕は…………っと、残り3分急ぐぞ」
?また僕って言った、よね?
前から気になってるけど、修哉ってたまに自分のこと僕って言う。
「ほら、何してんだ」
器用に私のネクタイを結ぶその指はさっきまでナカをぐちょぐちょにしてた指。
キュンと身体が疼いて、すぐに一人称のことなんて頭から出ていった。
「ねえ?私ばっかりイってて修哉は溜まってるんじゃないの?」
放課後、しっかり今日の復習と明日の予習を終えて、修哉の舌と指で絶頂した後にそう聞いたら
「別に、藍さえイけたらそれでいいよ」
前みたいにフェラをしようとしても、うまく交わされてしまう。
「それともなに?指じゃ足りないの?」
っ!!
「………図星か。
でもごめん、セックスまではしないから」
目の前が暗くなった、気がした。
抱く気も湧かないってこと?
ぽた、と太ももに雫が落ちた。
床に落ちてあるブラウスに腕を通してスカートをはいた。
そして走って修哉の部屋から飛び出した。
「らんっ!」

