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incest
第1章 親愛なる兄貴へ
________________
セックス依存症というキーワードを入力する。
青い文字が画面に並ぶ。
白い息が薄暗いプラットホームに舞い上がる。
普通列車に乗り込み、ドア横の席に座る。
●●高の黒い学ランが視界に入り、顔をあげるとマスク姿の男子校生が向かいに腰掛けるところだった。
始発に近い早朝の車内は、人がまばらで、それでいてパラパラと席が埋まっている。
輝明も和義も、ここらで一番賢い●●高校を出た。
優人はその次に賢い高校。
私だけ一番レベルの低い高校。
頭が悪くてセックス好きなんて、人間のクズにも程がある。
しかも近親相姦だ。
生きる価値すらない。
画面に視線を戻す。
“近親相姦 やめる”
入力して、検索ボタンを、押せなかった。
やめるなんて出来るの?
物心ついた時からずっと優人に女として生きるようしつけられてきた。
汚れきった身体、いまさらまともに生きられる?
突然ガタンと車両が揺れ、その拍子に手からスマホが滑って落ちた。
それは振動中の床をシャーと滑ってななめ向かいの男子校生のローファーに当たって止まった。
急いで手を伸ばすと、男子校生が先に拾って差し出してくれた。
すみません、礼を言って受け取ると彼は何も言わず自分のスマホに視線を落とした。
のけぞるように足を放り出し、無気力な体勢でスマホを見つめる彼、座り直すために腰をあげた瞬間ふと画面が目に入った。
裸の女と、裸の男。
エロ動画…。
うぇぇ、心の中でゲロ吐いて身体を窓のほうに向ける。
早朝からよく見れるねエロ動画なんか。
しかもテンション低く。
きもちわる。
でも、私だって家を出る前にしてきたじゃん。
ひとりで。
どっちが気持ち悪いの?
突然思い立って、学生鞄からノートを取り出しペンを走らせた。
そして唐突に席を移動し、斜め向かいにさっきまでいた、今は私の隣にいる男子校生のスマホを握る手の下、膝の上に滑り込ませた。
突然のことに彼は少し身体をびくつかせ、そして単刀直入なメッセージに目を丸くして私を見つめた。
しばらくノートと私を交互に見つめたかと思うとスマホをズボンのポケットにしまい、代わりに大きなスポーツバッグからペンを取り出して何かを走り書きした。
電車が駅に止まる。
まばらな乗客が、ぽつぽつと出入りする。
それに紛れて彼はノートを私に返却した。
セックス依存症というキーワードを入力する。
青い文字が画面に並ぶ。
白い息が薄暗いプラットホームに舞い上がる。
普通列車に乗り込み、ドア横の席に座る。
●●高の黒い学ランが視界に入り、顔をあげるとマスク姿の男子校生が向かいに腰掛けるところだった。
始発に近い早朝の車内は、人がまばらで、それでいてパラパラと席が埋まっている。
輝明も和義も、ここらで一番賢い●●高校を出た。
優人はその次に賢い高校。
私だけ一番レベルの低い高校。
頭が悪くてセックス好きなんて、人間のクズにも程がある。
しかも近親相姦だ。
生きる価値すらない。
画面に視線を戻す。
“近親相姦 やめる”
入力して、検索ボタンを、押せなかった。
やめるなんて出来るの?
物心ついた時からずっと優人に女として生きるようしつけられてきた。
汚れきった身体、いまさらまともに生きられる?
突然ガタンと車両が揺れ、その拍子に手からスマホが滑って落ちた。
それは振動中の床をシャーと滑ってななめ向かいの男子校生のローファーに当たって止まった。
急いで手を伸ばすと、男子校生が先に拾って差し出してくれた。
すみません、礼を言って受け取ると彼は何も言わず自分のスマホに視線を落とした。
のけぞるように足を放り出し、無気力な体勢でスマホを見つめる彼、座り直すために腰をあげた瞬間ふと画面が目に入った。
裸の女と、裸の男。
エロ動画…。
うぇぇ、心の中でゲロ吐いて身体を窓のほうに向ける。
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しかもテンション低く。
きもちわる。
でも、私だって家を出る前にしてきたじゃん。
ひとりで。
どっちが気持ち悪いの?
突然思い立って、学生鞄からノートを取り出しペンを走らせた。
そして唐突に席を移動し、斜め向かいにさっきまでいた、今は私の隣にいる男子校生のスマホを握る手の下、膝の上に滑り込ませた。
突然のことに彼は少し身体をびくつかせ、そして単刀直入なメッセージに目を丸くして私を見つめた。
しばらくノートと私を交互に見つめたかと思うとスマホをズボンのポケットにしまい、代わりに大きなスポーツバッグからペンを取り出して何かを走り書きした。
電車が駅に止まる。
まばらな乗客が、ぽつぽつと出入りする。
それに紛れて彼はノートを私に返却した。

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