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呪いのしるしを、君の体に。
第8章 8
「洗わないなら、俺が後で洗おうか?」
止まったまま動かないことりを見かねて
高槻はにこにことしながら
ことりから今手渡したショーツやパジャマを取ろうとする。
慌ててことりが引っ張ると、逆に強い力で引っ張られて
その反動で高槻の胸の中に収まってしまう。
「で、昨日は君がまた気を失っちゃったから聞けなかったんだけど
彼氏以外の男の手でイってしまった気持ちはどうなの?」
逃げようにも強く抱きしめられて離れない。
動こうとすると、それを封じるかのように耳をなめられる。
「っ…」
「言わないと、このまま…」
高槻の唇が、耳から首筋へと移る。
ことりを押さえていた左手が彼女のお尻に触れた。
「い、言います、言いますから、離して…」
「だめ。このまま」
ほら、早く、と高槻が首筋を舐め始めた。
「あっ…背徳感…がっ…」
「うん、それから?」
「悪い気がして…でも…体が言うこと聞かなくて…」
その答えに満足しているのか、おしりを撫でまわしながら
高槻はことりの首筋を執拗に責めた。
「っ…何も、考えられなくて…」
「気持ちよかったんだ?」
それにことりは言葉を詰まらせた。
玲央との情事に、気持ちよさや満足感はない。
だからと言って、玲央のことが嫌いなわけでもない。
「…はい…でも、彼氏のこと…別に嫌いじゃ…」
「じゃあ、彼氏と僕と、どっちが君の体を満足させてあげられている?」
その答えにも、ことりは詰まる。
『そんなの…』
決まっていた。
高槻の与える刺激は恐ろしく甘美で
ことりの中の理性を狂わせる。
彼氏という楔があってさえ、ここまでなのだ。
「さあ、どっち、ことり君?」
高槻の手が、ことりのお尻から
割れ目をなぞって、大切なところへと伸びた。