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呪いのしるしを、君の体に。
第8章 8
書斎は相変わらず立ち入り禁止だが
今回は高槻の許可があるため、入ってもお咎めなしだった。
高槻の部屋の隣から倉庫へ入ると
書斎に置かれた本の匂いにホッとした。
ゆっくりと読書でもしようと本棚を見回る。
瞳の甲高くてねっとりした声が書庫にまで響いてくるのがうるさくて
ことりは目の前にあった本を手に取ると、その場にしゃがみ込んで読書することに決めた。
そして、座ったところで、入り口の扉のガラスが
ミラーガラスになっていることに気づいた。
そう、つまり、外側からは中が見えないけれど
内側からは外が見えるのだ。
そして、そこからは階下の
リビングとソファーが見えることにことりは驚いた。
『だから、ここにいろって言ったんだ…』
つまり、高槻の目的は
瞳には2人っきりとみせかけて、
実はことりに自分と瞳のことを見せることなのだ。
『売られた喧嘩は買わなくちゃ』
悪びれる様子もなく人を見下す瞳に腹が立って
ことりは2人の様子を見ながら読書してやろうという気になっていた。
2人で仲良くソファに座りおしゃべりを楽しんでいる。
瞳が高槻にベタベタと触り
そして、キスをした。
『は!?』
ことりは持っていた本を落としそうになって
慌てて手前に引き寄せた。
心臓がばくばく言い始める。
『読めるものならね』
そう言った高槻の意味がやっとわかった。
そのまま瞳は高槻にまたがると、スルスルと服を脱いでいく。
昨日のAV女優顔負けの美しいボディが
太陽の光を浴びてキラキラ光って見えた。
セクシーすぎるランジェリーに身を包んだ瞳が
高槻の嫌がる仕草を無視してシャツのボタンを外す。
そして、意外と厚い胸板へとキスを落としていった。
あまりにも手馴れた様子に
思わずことりは釘付けになった。